2014-05-08 ​今年もダービー馬誕生なるか

​ ダービーまで１ヵ月を切りました。

世代レベル云々は抜きにしても、ダービーで盛り上がれないのは
「モグリの競馬ファン」と言っても過言ではないでしょう。
（基本的にはモグリのファンも歓迎するスタンスです、私は）


今週末行われる「京都新聞杯」「プリンシパルＳ」はともに、
ダービーのトライアルレースとして、長年実施されてきました。

特に今年のクラシックは混戦。

群雄割拠という言葉がピッタリなように核となる馬が不在。

先日行われた青葉賞もそうでしたが、注意深く見ておきたいレースです。

プリンシパルＳでは優勝馬が、京都新聞杯では３着馬までに
ダービーへの優先出走権が与えられます。

プリンシパルＳは過去に
ダンスインザダークやサイレンススズカが
勝っているレースとして有名で、

昨年も優勝馬のサムズソンズプライドが
ダービーへ出走しています。

しかし、このレースからダービーにチャレンジした馬で、
過去に優勝馬は存在せず、ダンスインザダークの２着が最高。

いえ、勝っていてもおかしくはなかったと思うのですが、
ゴール直前で「和製・ラムタラのフサイチコンコルド」に
足下をすくわれたのは今でも悔しい思い出の一つ。

逆にプリンシパルＳとは対照的なのが京都新聞杯。
重賞レースだけあって、過去の優勝馬も名馬揃い。

トウショウボーイ、カツラギエースなど
日本競馬史に名を残す過去の名馬から、

前述したダンスインザダーク、スペシャルウィーク、ハーツクライと
現在の血統図の中で重要な位置を占める名馬も勝っています。

つまりこのレースに勝つという事は
ある程度の出世は約束されていると言えなくもありません。

事実、昨年もこのレースはキズナが圧勝。
ダービー、ニエル賞、凱旋門賞とステップアップしていきました。


当然、今年の京都新聞杯にも注目したいのですが、
登録馬の中に江戸川が久しく追いかけている血統の馬がいます。

名牝・ダンスインザムードの仔、シャドウダンサーです。

江戸川が追いかけていて、この春繁殖入りした
ダンスファンタジアの弟でもあるシャドウダンサー。

おそらく人気になってしまうでしょうが、
無事に勝ち切ってダービーへ駒を進めてほしいと願っています。

ダンスインザムードの仔はシャドウダンサーを含め、
４頭がデビューし、全てが勝ち上がり、長女・ダンスファンタジアは重賞勝ち。

サトノプレジデント（父：シンボリクリスエス）
マンインザムーン （父：チチカステナンゴ）

兄たちはクラシック路線に乗れませんでしたが、
シャドウダンサーは昨年９月にデビュー。
２戦目では弥生賞を勝ち、皐月賞でも２着になったトゥザワールドに２着。
この時はキングスオブザサン、ヴォルシェーブにも先着しています。

３戦目の500万下のレースでは
青葉賞を勝ったショウナンラグーンに競り勝っています。

そういった戦績で歩んできていますし、
京都新聞杯では武さんが騎乗するので人気にならないわけがありません。

シャドウダンサーの父はホワイトマズル。

ホワイトマズルは受精率が悪く、
出走頭数は多くありませんが、その少ない産駒の中から、

イングランディーレ、アサクサキングス、シャドウゲイト、
シルポートやニホンピロアワーズなどの個性的な活躍馬を出していますし、

シャドウダンサー自身のこれまでのレースぶりを見ても、
ホワイトマズルの初期代表産駒のビハインドザマスクのような
末脚を活かした競馬をしています。

そういう意味では
好位で立ち回ってきたダンスインザムードや
そのダンスインザムードらしさを受け継いだこれまでの仔とは
シャドウダンサーは若干毛色が違うかもしれません。

シャドウダンサーの妹（父：ハービンジャー）も
名前がフローレスダンサーに決まり、今年デビュー予定。

ダンスインザムードの血統が徐々に広がっています。

期待していたキズナの骨折、
タニノエポレットの右前脚種子骨のじん帯損傷と、
江戸川的に暗いニュースも続きますが、

今週末もめげずに応援しようと思いを新たにしております。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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