2014-04-03 ​「展開利だ」なんて言ってしまってすいませんでした。

​ 昨年の天皇賞（秋）で、

「展開に注文のつくジャスタウェイはいらんでしょ。」

と言って馬券を外した記憶のある江戸川。

逃げの名手である武さんがまさかまさか
1000ｍ58.4秒になるなんて想像もつかなかったので、

後ろから控える競馬をしていたジャスタウェイが
結果的にジェンティルドンナに４馬身差Ｖ。

おそらく歴代の天皇賞でも上位に選ばれるくらいの
鮮やかな勝ちっぷりだったでしょう。

多くの人がジャスタウェイの覚醒を予感したと思います。
私もそんな一人でしたが・・・。

まだこの天皇賞が終わった時は
「展開の助けもあった」とか「直線の長いコースの方が爆発力が生きる」
とか考えていましたが、

先月の中山記念では後方一気の競馬だけでなく
好位差しという競馬の王道で圧勝。

その時のレース回顧でも

「ドバイ勝ってしまうんではなかろうか。」

と回顧した記憶がありますが、

ほんとに勝ってしまいました。しかも圧勝。

まさかまさか６馬身半の大差で勝つなんて驚きです。

しかも父：ハーツクライに続く、ドバイ制覇。

これはこれで凄いんですが、


さらに上をいくパフォーマンスと言えるのが
ドバイシーマクラシックのジェンティルドンナ。

あの進路の無いところから、
突然、赤黒の勝負服がニョキッと。

ジェンティルドンナのこれまでのパフォーマンスの中でも
最高レベルのものではないでしょうか？

とにかく最後は衝撃の脚でした。

牝馬であのパフォーマンスは世界でも５本の指に入るレベルでしょう。
間違いなく世界でもトップレベルの牝馬です。

今回のドバイミーティングでは
日本馬をはじめとするアジアの馬の活躍が非常に目立ちました。

現在、生産頭数の減少や地方競馬場の廃止など、
日本国内の馬産事情は厳しい状態にあります。

こういった日本馬の海外での活躍が、世界の目を日本に向けます。


ジャスタウェイのように現代の主流血統である
ミスタープロスペクター、ノーザンダンサーが入っていない血は
日本国内はもとより、世界的に見ても希少。

そんな希少血統だからこそ、
あのパフォーマンスでの優勝は価値があると言えます。

このドバイの勝利で競馬界の表面的な部分だけでなく、
競馬界の隅々まで盛り上がることを期待してやみません。

 

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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