話題の競馬トピックに独自の視点で陽気に笑顔で辛口に切り込む! 江戸川乱舞コラム「Alohaな競馬」
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2012-09-05 ​レーシングカレンダーから季節を感じる。

​ <p> 今週のコラムは、競馬ファン歴の長い方ほど、<br /> 共感して頂ける内容になるかも知れません。<br /> </p> <p> ご存じのように、日本には四季があり、<br /> 1月といえば正月、2月と言えば節分、3月と言えばひな祭り・・・<br /> と四季折々風情を細かく感じれる素晴らしさがあります。<br /> それ自体は日本ならではと言いますか、<br /> 改めて「日本人に生まれて良かった」と感じる瞬間でもあるように思います。<br /> </p> <p> 多くの人は、気候や風景、<br /> 来ている服やスーパーに並んだ食材などで、<br /> 季節を感じる人も多いことと思います。<br /> </p> <p> <span class="big-s">ですが、私のような「競馬好き」になると<br /> レース名から季節を感じる事も多いのです。</span><br /> </p> <p> アメリカなどでは「ノーザンダンサーH」や「マンノウォーS」など<br /> 歴代の有名な競走馬から名をとって、レース番組を組んだりしていますし、<br /> 日本でも<span class="b">シンザン記念</span>や<span class="b">セントライト記念</span>など<br /> 過去の名馬を冠したレースも少なからずあります。<br /> こういったレースプログラムも重要かとは思いますが、<br /> 日本競馬に多い、季節ごとの花の名前や<br /> 俳句の季語のような<span class="b">薫風S</span>や<span class="b">晩秋S</span>、<br /> また鳥や虫が上げる季節の最初の鳴き声から名前を取った<br /> <span class="b">初音S</span>なども日本らしくて、いい名前だと思ったりします。<br /> </p> <p> このようなレースプログラムが<br /> 競馬ファンに季節を感じさせる<br /> 大きな働きをしているようにも思います。</p> <p> 人生の半分以上競馬を見てきた人間としては<br /> 今週末に行われる<span class="red b">セントウルS</span>や<span class="red b">京成杯オータムH</span>などは<br /> 特に季節を感じるレースと感じる人も多いと思います。<br /> </p> <p> 細かい開催時期の変更は過去にもありましたが、<br /> 概ね9月に行われてきており、<br /> これから本格的に<br /> G1レースのトライアルレースが行われる事を考えると、<br /> 「今年の競馬もラストスパート・・・」と感じる事も多いです。<br /> </p> <p> 一般の方にも浸透している季節を感じるレースというのは<br /> <span class="red b">有馬記念</span>ではないでしょうか。<br /> もちろん有馬記念は一年の終わりに行われるグランプリレースとして有名で、<br /> 毎年そのレース内容はニュースでも報道される程です。<br /> </p> <p> そんな有馬記念もツウな楽しみ方をしている競馬ファンは<br /> 一年を振り返りながら、来年の幸運を願いつつ、<br /> 最後の大勝負を有馬記念でします。<br /> そしてその有馬記念終了後は、中京の最終レース・尾張(おわり)Sで<br /> 「<span class="b u">今年もおわり</span>」と気持ちの整理をつけながら、<br /> 馬券を買うと言う日本人らしい「お洒落さ」を楽しみます。<br /> (まぁなんだかんだ言いながら結局、<br /> <span class="b">阪神や中山の最終レースも買ってしまう訳ですが・・・笑</span>)<br /> </p> <p> 今年は残念ながら中京開催がなくなり<br /> 有馬記念の後に尾張Sはなく有馬記念が終わった翌日も<br /> 阪神カップがあります。<br /> </p> <p> 「有馬記念で一年が終わる感じが良かったのに、今年は・・・」<br /> とブツブツ文句を言いながら馬券を買う江戸川乱舞が<br /> 想像できてしまいます。<br /> </p> <p> そう。季節を感じるレースと言うのは<br /> <span class="red big-s">長い歴史を持つレースで<br /> 尚且つ開催時期が変動していない事が<br /> 競馬ファンに受け入れられる最低条件だと思います</span>。<br /> </p> <p> 例えば<span class="b">ヴィクトリアマイル</span>はG1レースですが、<br /> その歴史は浅く、同じような時期に開催されるG2の<span class="b">青葉賞</span>の方が、<br /> 競馬ファンには「季節を感じるレース」として浸透しているかもしれません。<br /> </p> <p> 逆に、今年5月に行われた<span class="b">東海S</span>というレースがあります。<br /> </p> <p> JRAで行われる唯一のダートG2レースで、<br /> 前身のレースを含めれば来年で創設30回を迎えるビッグレースです。<br /> </p> <p> 実はこの東海S。<br /> 1984年に中京競馬場で「ウインターS」として創設され、<br /> 1999年まで「<span class="b">東海ウインターS</span>」と名称を変えながら、<br /> 毎年12月に行われていました。<br /> </p> <p> 2000年に東海Sに名称が変更され、5月に開催時期が移行。<br /> 中京競馬場で行われる事に変更はありませんでしたが、<br /> 「ウインターS」の名は無くなってしまいました。<br /> </p> <p> そして今年はついに5月の開催時期変更はありませんでしたが、<br /> <span class="b u">開催競馬場が中京から京都競馬場へ変更されてしまいます</span>。<br /> </p> <p> 東海地方の中京競馬場でやるから「東海S」だったのに、<br /> 京都競馬場でやってしまったら、<br /> もはや<span class="red b">「東海S」という名称である意味は何なのか</span>と、問いたくなります。<br /> </p> <p> 東海Sは極端な例ですが、<br /> レースによっては開催時期や施行条件を変えてしまうと、<br /> ファン側の意向が無視されてしまったような格好に<br /> なってしまいかねないレースも多く存在します。<br /> </p> <p> 競馬と言う枠組みの世界的な変化や、<br /> 地方競馬との交流競走の影響など、<br /> 今後も開催時期や施行レースが大幅に変わっていく可能性が<br /> 十分にあります。<br /> </p> <p> 競馬ファンが季節を感じるレースは、<br /> もはや「風物詩」と表現しても良いかもしれません。<br /> 日本が持つ独特の季節感や節目ごとの雰囲気など、<br /> 最近は感じる機会も少なくなってきていますが、<br /> <span class="red big-s">競馬くらいは四季を感じる<br /> レーシング「カレンダー」作りをしてもらいたいものです。</span><br /> </p>

このコラムを書いた予想家

江戸川乱舞
競馬好きな平凡サラリーマンから、「逆走競馬予想」を引っ提げて競馬評論家の仲間入り。

また競馬予想だけでなくコラムニストとしても活動中で、
競馬スピリッツ上で「競馬はロマン」を地で行くコラムを掲載中!

予想スタンスはまさに常識から対極への「逆走」。
「勝つ馬」ではなく「負ける馬」から選んでいき、最後に残った馬をまとめ買い。
「全通り買えば当たる」が持論の逆走競馬コラムニスト。 得意な予想スタイル:単複・ワイド・三連単 など

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