話題の競馬トピックに独自の視点で陽気に笑顔で辛口に切り込む!
江戸川乱舞コラム「Alohaな競馬」
2014-01-09 私のシンザンの思い出
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シンザン記念が今週末行われます。
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レースの予想は考察でも書いた通りなので、ここでは特に述べませんが、<br />
シンザンという馬についてちょっと考えてみました。
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私も年齢の割に競馬歴は長い方ですが、<br />
さすがにシンザンをリアルタイムでは見ていません。
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シンザンが活躍したのが1960年代。<br />
戦後初のクラシック三冠を達成したのは1964年なので、<br />
おそらく東京オリンピック開催で日本中が沸き上がっていた頃のこと。
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現在のように時代の閉塞感を感じることなく、<br />
高度経済成長真っ只中にあり、<br />
希望に満ち溢れていた当時の競馬を支えた1頭。
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<span class="red b">競馬スピリッツの会員の方でも、<br />
リアルタイムでシンザンをみたという方は少ないでしょう。</span>
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私がシンザンについて触れる機会があったとすれば、
毎年1月に行われる<span class="b">「シンザン記念」</span>と<br />
競馬を始めて間もないころに知った<span class="b">「シンザンの訃報</span>くらい。
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今ならシンザンの偉大さは理解できますが、<br />
小学生かそこらだった私はその訃報を聞いても<br />
「長生きしたんだなぁ」くらいの感覚。
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<span class="b u">当時はノーザンテースト全盛、<br />
サンデーサイレンス旋風が吹き荒れ始め、<br />
社台グループの独走状態が始まった直後のこと。<br />
シンザンの記憶は徐々に薄れていた時代です。</span>
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ただ、シンザンに関連する記憶といったら、<br />
ちらほらと思い浮かびます。
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まず出てくるのは<span class="big-s">ミホシンザン</span>。
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シンザン晩年の代表産駒で、<br />
皐月賞や菊花賞などを制した80年代を代表する名馬です。
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ゲームで見たことあるくらいの知識ですが知っています。
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他にも関連する記憶といえば、<br />
ミホシンザンの代表産駒といっていい<span class="big-s">マイシンザン</span>。
走っている姿も見たことがありますが、<br />
別に思い入れがあるとか、そういうわけではないのですが、
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「シンザン」の名を引き継ぎ、<br />
NHK杯やダービーに出走するなど、活躍。
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もしも私がリアルタイムでシンザンを見ていて、<br />
心酔していたと仮定するならば、<br />
これほどロマンを感じる血統はありません。
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祖父は日本競馬界の頂点に君臨する名馬中の名馬。<br />
父は80年代を代表する名馬。
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サンデーサイレンスの血が広まった2000年代以降、<br />
「ダービー馬はダービー馬から生まれること」は決して珍しくありません。
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<span class="b">が、しかし、シンザンやミホシンザンが<br />
種牡馬として活躍していた頃は内国産種牡馬不遇の時代。</span>
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海外の一流とは言い難い馬の産駒が、好成績を収めていた時代で、<br />
一部の内国産種牡馬しか血統を残すことはできなかった事情があります。
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そういう意味では<br />
<span class="red b">国産の古い血統であるシンザンの血が30年もつながってきたという事、<br />
それ自体がほんとうに奇跡と呼ぶにふさわしいものです。</span>
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マイシンザン自体も90年代に種牡馬入りしたものの、<br />
これといった活躍馬は出せずに、引退。
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サンデーサイレンス全盛期にあって、かなり苦戦をしたようです。
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サンデーサイレンス産駒が今年でデビュー20周年。
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サンデーサイレンスの孫もオルフェーヴルを始め、<br />
続々と種牡馬入りしていますし、
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なによりもディープインパクトがまだまだ健在・・・<br />
というか今年でまだ4世代目なので、今後も活躍することは間違いありません。
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<span class="b">それにディープインパクトと相性のいいであろう牝馬を<br />
世界中から買いあさっているのが現状なので、<br />
シンザンの時代と比べれば、<br />
幾分サンデーサイレンスの血は恵まれた環境にあると言えます。</span>
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だからこそ、60年代に活躍したシンザンの血が<br />
生産者たちのあからさまなサポートが無くても<br />
90年代まで生きていたことそれ自体が奇跡なんだと言えます。
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シンザンの父系の血は途絶えてしまいましたが<br />
これからも「シンザン記念」は続いていくと思います。
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<span class="b">1964年の東京オリンピックの年に三冠になったシンザン。</span>
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高度経済成長期に入り希望のあった時代背景と、<br />
現在のこの閉塞感に覆われた感のある国内の状況は<br />
大きく違うかもしれませんが、<br />
2020年に再び、東京でオリンピックが行われます。
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今から6年間で私達、現代の競馬ファンが<br />
シンザン級の名馬に再び巡り合えるんじゃないかと<br />
ワクワクしながら、競馬を応援していくことが出来るのも、<br />
シンザンの功績の一つと言えるかもしれません。
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このコラムを書いた予想家
江戸川乱舞
競馬好きな平凡サラリーマンから、「逆走競馬予想」を引っ提げて競馬評論家の仲間入り。
また競馬予想だけでなくコラムニストとしても活動中で、
競馬スピリッツ上で「競馬はロマン」を地で行くコラムを掲載中!
予想スタンスはまさに常識から対極への「逆走」。
「勝つ馬」ではなく「負ける馬」から選んでいき、最後に残った馬をまとめ買い。
「全通り買えば当たる」が持論の逆走競馬コラムニスト。 得意な予想スタイル:単複・ワイド・三連単 など
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