2013-11-28 ​かぐや姫のおはなし。

​ <p> ジブリの最新作<span class="big-s">「かぐや姫の物語」</span>が話題になっています。 </p> <p> 日本人なら誰もが知っている古典<span class="b">「竹取物語」</span>を<br /> 原作としたアニメ映画で、幅広い世代から人気を集めています。 </p> <p> 私はこの映画をまだ見ていませんが、<br /> 「竹取物語」なら大体知っているので、話の見当はつきます。 </p> <p> 江戸川乱舞の古典講座ではないので、詳しい話はここではしませんが、<br /> ざっと話をまとめるとこんな感じでしょうか？ </p> <p> ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ </p> <p> <span class="b">おじいさんが光る竹を発見、その中に幼女が！</span><br /> かぐや姫と名付け、育てるおじいさん夫婦。 </p> <p> ↓ </p> <p> 大きく成長したかぐや姫は美人に成長し、<span class="red b">男たちのマドンナに。</span><br /> 中でもイケメン貴族５人が求婚に出向く。 </p> <p> ↓ </p> <p> かぐや姫は彼らに無理難題を吹っかけて、結婚を断る。<br /> 困った貴族たちはあの手この手で難題を解決しようとするが<br /> どれも失敗に終わる。 </p> <p> ↓ </p> <p> <span class="b">時の帝</span>がその様子を聞き、かぐや姫に興味を持ち求婚するも、<br /> かぐや姫まさかの拒絶。困るおじいさん夫婦。 </p> <p> ↓ </p> <p> かぐや姫は突然<span class="b">「私は月の人です。だから月へ帰ります」</span><br /> と言い出し、周囲は唖然茫然。（今なら「何言ってんだ、コイツ」状態） </p> <p> ↓ </p> <p> 帝は家来をかぐや姫の屋敷に遣わせ、月からの迎えを阻止しようとするも、<br /> かぐや姫はあっさり月への帰還を果たす。 </p> <p> ↓ </p> <p> 帝はひどく悲しみ、かぐや姫からもらった手紙と不死の薬を<br /> 天にいちばん近い駿河国（静岡県）の山で焼くように命令。 </p> <p> ↓ </p> <p> <span class="red b">「不死の薬を焼きに山へ登った」ので、<br /> その山を富士（不死）山と呼ぶようになった。</span> </p> <p> ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ </p> <p> 竹取物語とはこんな話です。（こんな話だったはず） </p> <p> 高校の時の古典の先生が「日本古典の基礎にして最初の傑作」<br /> というようなことを言っていましたが、 </p> <p> きっとこのコラムを読んでいる方の中には<br /> <span class="b">「競馬に関係ないじゃないか！！」</span>と思われる方も多いはず。<br /> （実際、自分も書き始めてそう思ってきた） </p> <p> 今週末行われるジャパンカップダート。 </p> <p> 当初は<span class="b">「日本馬ＶＳ世界の強豪」</span>だった<br /> ジャパンカップのダート版として2000年に創設されたレースです。 </p> <p> 開催当初は外国馬も参戦してきていましたが、<br /> 開催時期・施行条件・検疫の問題などの影響で、<br /> 徐々に外国馬の参戦が徐々に無くなってきました。 </p> <p> 外国馬と言っても、<br /> ダート戦なのでほとんどアメリカからしか参戦は見込めず、<br /> せっかく賞金の高い日本のレースを選ぼうとしても、 </p> <p> ジャパンカップダートは<br /> ブリーダーズカップの後の開催。 </p> <p> さらに日本馬のレベルの向上や検疫の問題、<br /> アメリカでは実施されていない右回りコースでの競走という<br /> 不利な条件が多く、参戦を見込みづらい状況にあります。 </p> <p> <span class="b">「ジャパンカップダートを使いたい」</span>というアメリカ馬にとっては<br /> 無理難題と言っても過言ではない条件です。 </p> <p> かぐや姫に求婚しに行った<br /> 貴族や帝の状況と似ているのではないかと・・・<br /> なんとなく見かけた<span class="b">「かぐや姫」</span>の映画の宣伝を見て、<br /> これまでのジャパンカップダートを思い出し、<br /> 感慨にふける江戸川。 </p> <p> 当初、ジャパンカップダートが行われていた<br /> 東京競馬場では「フジビュースタンド」の名の通り、<br /> 富士山を眺めることが可能です。 </p> <p> やはり府中の舞台がジャパンカップダートには<br /> ふさわしい舞台だったのではないかと今でも思っています。 </p> <p> そんなジャパンカップダートも今年まで。 </p> <p> 来年からは左回りの中京競馬場でジャパンカップダートが・・・<br /> いえ、チャンピオンズカップとして施行されます。<br /> 目玉だった「国際招待」は無くなり、通常のＧ１になるようですが。 </p> <p> もしも、かぐや姫が帝や貴族の求婚を受け入れていたら・・・<br /> かぐや姫が月に帰らず、おじいさん達と暮らしていたら・・・<br /> 日本の象徴である富士山が単なる山だったら・・・ </p> <p> 何の魅力も無いと思います。 </p> <p> そういう意味ではジャパンカップダートも<br /> 国際招待やこれまで以上に外国馬の参戦がなくなったりすると・・・ </p> <p> 単なる交流重賞の延長戦にしかならないのではないでしょうか？ </p> <p> 最悪フェブラリーＳを中京ダート1800ｍに移して </p> <p> 府中のダート1200ｍか1300ｍで<br /> スプリントＧ１を組んだ方が面白いかもしれません。 </p> <p> <span class="b">魅力あるレースを実施できるかどうかも、<br /> 競馬人気を維持、向上していくうえで重要なのではないかと<br /> 感じる晩秋の午後でした。</span> </p>

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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