話題の競馬トピックに独自の視点で陽気に笑顔で辛口に切り込む! 江戸川乱舞コラム「Alohaな競馬」
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2013-10-03 ​第63代日本ダービー馬、凱旋門に散る。

​ <p> 9月15日、フランス・ロンシャンでニエル賞が行われ、<br /> 第80代日本ダービー馬、キズナが3歳馬としては史上初となる<br /> 欧州重賞制覇を達成しました。 </p> <p> これは紛れもない史実ですが、「そういえば昔・・・」<br /> と、<span class="red b">ある1頭の名馬の事を思い出さずにはいられなかった夜でもあります。</span> </p> <p> 個人的な話になりますが、私は流行りのアニメやマンガに<br /> そこまで興味を持つ子供ではありませんでした。 </p> <p> 私と同世代の男の子なら当たり前の行動である<br /> 週刊少年誌を買うようなことはありませんでしたし、 </p> <p> アニメも流行っていたものは見たこともあったけれど、<br /> とくにハマる事も無かった子供時代。 </p> <p> ガンダムはまぁ、世代がずれるにしても、<br /> エヴァンゲリオンは世代ドンピシャのはずなのに、<br /> エヴァもガンダムも見たのは大人になってから。 </p> <p> むしろ今の方が子供時代に見るべきだったものを<br /> ちゃんと見ているような気がします。 </p> <p> 競馬との出会いは父親が好きだった<span class="b">「こちら葛飾区亀有公園前派出所」</span>。 </p> <p> マンガをまともに読んだ記憶と言えば、ほんとに数作しかありませんが、<br /> 「こち亀」で、<span class="b u">主人公の両さんが競馬ゲームに興じる話があり、<br /> そのゲームをやってみたくなったのが、私と競馬の出会い。</span> </p> <p> 競馬ゲーム(ダービースタリオン)で遊ぶようになり、ほぼ時期を同じくして、<br /> 週刊少年ジャンプで「みどりのマキバオー」の連載が始まります。 </p> <p> この「マキバオー」は<span class="red b">競馬マンガの金字塔</span>とも表現されるべきマンガですが、<br /> 人によっては<span class="b">ギャグ漫画</span>と受け取る人も多いと思います。 </p> <p> そもそも主人公のミドリマキバオーは馬には見えないし、<br /> 馬なのにめっちゃ喋るし、観客は全員、裸だし・・・<br /> (シンガポールからドバイまで泳いだ馬もいた) </p> <p> まぁ、無茶苦茶なマンガですが、<br /> <span class="b">「競馬ファンは読んで後悔しない1冊」</span>と、私は個人的に思っています。 </p> <p> その「マキバオー」の中に<br /> 最強のライバルとして<span class="big-s">カスケード</span>という馬が出てきます。 </p> <p> 白い奇跡・マキバオーとは対照的な黒い馬体を持つカスケード。 </p> <p> 2歳のデビュー前にその年の二冠馬を故障、引退に追いやり、<br /> 「朝日杯→皐月賞→NHKマイルC→ダービー」と、<br /> キングカメハメハ・クロフネも真っ青のローテーションで無敗。 </p> <p> ダービーこそ、マキバオーと同着だったものの、<span class="big-s">7戦して無敗。</span> </p> <p> 「黒い殺し屋」「漆黒の帝王」とも評された<br /> カスケードは菊花賞を無視して、凱旋門賞へ挑戦します。 </p> <p> 実はこの凱旋門賞こそ、私の凱旋門賞史の原点。 </p> <p> 90年代中ごろの日本競馬にとって<br /> 凱旋門賞は今以上に手の届かない憧れの舞台。 </p> <p> それどころか海外遠征で結果を出すことすら難しいとされていた時代です。 </p> <p> 1969年の初挑戦から3度挑戦しても見せ場すら作れなかった時代を経て、<br /> 徐々に海外との距離が縮んできたという兆しが見え始めた頃に、<br /> 私は競馬ゲームとマンガで凱旋門賞に出会いました。 </p> <p> 70、80年代はもちろん90年代でも<br /> 「日本の馬はちゃんと走れるのか?」<br /> と、海外では物笑いにされていた時代。 </p> <p> もちろん、競馬ゲームでも凱旋門賞は高い壁。 </p> <p> ロールプレイングゲームなら<span class="b">ラスボス的な存在</span>なので、<br /> 凱旋門賞を勝てばようやくゲームクリアしたと実感できる扱い。 </p> <p> ゲームの世界ですらそうなんですから、<br /> もちろん、現実世界はもっと厳しい訳です。 </p> <p> マキバオーの世界でも、<br /> 競馬の頂点・ナンバーワンを決めるレースという表現がされています。 </p> <p> 「カスケード級の馬なら海外に行っても勝てる」<br /> という期待感がありましたが、それに応えるように<br /> カスケードは前哨戦のニエル賞を圧勝。 </p> <p> 日本馬として初めて欧州重賞を制す活躍を見せ、凱旋門賞へ。 </p> <p> 日本馬が世界の壁を越えるかどうか、<br /> カスケードなら越えられるんじゃないかという想いは<br /> ほんの数コマで簡単に打ち砕かれます。 </p> <p> <span class="b">国内最強のカスケードが無抵抗なまま馬群に沈んでいく光景</span>は<br /> 結構な衝撃を受けましたが、これが日本の実力なんだと、<br /> 思わされるほどの惨敗っぷり。 </p> <p> 世界の壁とはこんなにも厚いものかと思った<br /> トラウマ的な記憶が残っています。 </p> <p> 結果的にカスケードは<span class="b">マリー病</span>という病気に冒されており、<br /> 万全では無かった事がわかるのですが、<br /> 私の中の凱旋門賞史では欠かせないカスケードの遠征。 </p> <p> マンガの世界の話とは言え、<br /> カスケードの挑戦したあの話は、 </p> <p> ディープインパクトが遠征した時、<br /> 去年のオルフェーヴルが勝ちそうになった時にも<br /> 負けないくらい片時も忘れられなかった悔しい思い出の一つ。 </p> <p> ディープやオルフェだけじゃないカスケードでも勝てなかった<br /> 凱旋門賞に今年は<span class="b">日本最強の2頭のスターホース</span>が挑みます。 </p> <p> <span class="b u">第63代日本ダービー馬のカスケードの挑戦から17年。</span> </p> <p> ようやく世界の頂点まで辿りつきつつある日本競馬に成長しました。 </p> <p> 150年の日本近代競馬史の集大成を凱旋門賞で見せてくれるはずです。 </p> <p> <span class="big-s">応援しましょう。心から。</span> </p> <p> マキバオーの最終話にこんな一文があります。 </p> <p> 「<span class="b">ノーザンダンサーの血の一滴は<br /> 1カラットのダイヤモンドより価値があると言う</span> </p> <p> それは<span class="b">ノーザンダンサーなくして<br /> 今の競馬は考えられないからだ</span> </p> <p> だが そのノーザンダンサーの血も<br /> そこまで受け継いで来た馬なしでは流れる事はなかったはずだ</span> </p> <p> <span class="b">過去の何千何百もの馬たちの血と汗と涙なくして<br /> 今日の名血は有り得ない </p> <p> そしてそんな名血を超えんとする馬たちが<br /> 明日の名血をまたつくる――」 </p> <p> マキバオーは90年代中ごろの物語なので現代風に言うと、<br /> ノーザンダンサーは<span class="b">サンデーサイレンス</span>に置き換えられるでしょう。 </p> <p> 日本競馬に革命的な大躍進をもたらしたサンデーサイレンスの血を持つ、<br /> <span class="big-s red">オルフェーヴルとキズナが凱旋門賞に挑戦します。</span> </p> <p> この2頭が生まれるまでに何万何十万の競走馬の血と汗と涙があり<br /> この2頭にホースマン、競馬ファンの想いが凝縮されていいます。 </p> <p> <span class="big-s">日本競馬にとって忘れられない1日となるに違いありません。</span> </p>

このコラムを書いた予想家

江戸川乱舞
競馬好きな平凡サラリーマンから、「逆走競馬予想」を引っ提げて競馬評論家の仲間入り。

また競馬予想だけでなくコラムニストとしても活動中で、
競馬スピリッツ上で「競馬はロマン」を地で行くコラムを掲載中!

予想スタンスはまさに常識から対極への「逆走」。
「勝つ馬」ではなく「負ける馬」から選んでいき、最後に残った馬をまとめ買い。
「全通り買えば当たる」が持論の逆走競馬コラムニスト。 得意な予想スタイル:単複・ワイド・三連単 など

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