話題の競馬トピックに独自の視点で陽気に笑顔で辛口に切り込む!
江戸川乱舞コラム「Alohaな競馬」
2013-09-19 歓喜の中でふと思う事。
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本来なら、<span class="b">凱旋門賞のトライアルレースを<br />
素晴らしい内容で制したオルフェーヴルとキズナの件</span>を書くべきですが、
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凱旋門賞制覇のその瞬間まで、書きたい気持ちを抑えて、<br />
今週は別の書きたいものを書きます。
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今年こそ、日本馬が優勝すると信じているので、<br />
<span class="b">優勝した時、一気に形にしたいと思います。</span>
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三日開催の真ん中、日曜日。<br />
<span class="b u">ひっそりと一人の騎手が引退しました。</span>
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栗東・<span class="big-s">石坂厩舎所属の荻野要騎手</span>です。
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<span class="b">石坂厩舎</span>と言えば、今をときめく<span class="b">ジェンティルドンナ</span>を始め、<br />
過去には<span class="b">ヴァーミリアン</span>や<span class="b">ダイタクヤマト</span>など<br />
<span class="red big-s">多数のG1ホースを育ててきた名門厩舎です。</span>
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そんな関西・・・いや日本でも屈指の厩舎所属にも関わらず、<br />
荻野要騎手はほとんど騎乗機会に恵まれず、<br />
<span class="big-s">今年はわずか8戦しただけ。</span>
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<span class="red big-s">デビュー初年度に15勝</span>を挙げる活躍を見せていましたが、<br />
<span class="b">相次ぐケガや減量扱いでなくなってから、<br />
勝ち星から遠ざかり、</span><span class="b u">最後にレースに勝ったのは2005年10月。</span>
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ディープインパクトが3冠を制した頃です。</span>
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<span class="b">競馬学校での同期はオルフェーヴル主戦の池添騎手</span>や<br />
<span class="b">ニホンピロアワーズ・ハクサンムーンの酒井学騎手</span>など。
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今の<span class="b">競馬界の中心とも言える世代</span>です。
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ここまで書いておいてなんですが、<br />
残念ながら荻野要騎手のイメージは<br />
私の中にはありません。
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もっというと、<span class="b">「引退」</span>の記事を見た時に
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<span class="big-s red ">「え?荻野琢引退するの?まだ若くない?」</span>
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と、思ってしまったほど。<br />
<span class="b">荻野要騎手を荻野琢騎手と見間違えていたくらいです。</span>
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私が関東在住と言う事もあって<br />
関西所属の荻野要騎手に馴染みが無いのは
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ある程度仕方ないのかもしれないですが、<br />
それにしても、荻野要騎手の<span class="b">乗っていた馬も思いだせません。</span>
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さすがに不勉強を反省した私ですが、ふと思えば、<br />
<span class="b">地方出身・外国人騎手が重宝される</span>昨今の競馬事情において、<br />
<span class="big-s">JRAの生え抜き騎手がぞくぞく辞めていきます。</span>
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別に今の時代の流れに文句を言いたいわけではありません。
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馬同様、ジョッキーも優勝劣敗の世界。
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<span class="b">当然、結果が求められます。</span>
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<span class="b u">そういう意味では、荻野要騎手は「結果を残せなかった」と<br />
評価されても仕方ないのかもしれません。</span>
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しかし、<span class="b">どんなに上手い騎手</span>でも<br />
<span class="red b">全員が全員「タケユタカ」のように<br />
ファンにも関係者にも愛される存在になれるわけではありません。</span>
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騎手の世界でも、<br />
武豊騎手や荻野要騎手の同期・池添騎手のように<br />
スターホースに巡り合え、注目されるわけではありません。
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厳しい競争を勝ち抜いて晴れてジョッキーになっても、<br />
G1を勝てる騎手は一握り。
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<span class="b u">重賞ですら、1度も勝てずに引退する騎手も多くいます。</span>
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最近は若手騎手には出番が無く、<br />
満足にレース経験のないまま減量記号が外れ、<br />
引退やむなし・・・となるケースも多くみられます。
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そう考えれば、G1には勝てなくとも、<br />
1頭の馬に巡り合い、デビューから引退まで主戦で手綱をとり、
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<span class="red b">「名コンビ」</span>と呼ばれる組み合わせになるだけでも、<br />
<span class="big-s">おそろしく大変な事だとわかります。</span>
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もちろん、そんなコンビは<br />
「ディープインパクト×武豊」</span>のように世間一般には認知されず、<br />
一部のコアな競馬ファンにしか認知されていないかもしれません。
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しかし、今は一流ジョッキーですら、<br />
<span class="b">結果を出せなければ、すぐに乗り替わる時代。</span>
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<span class="red b">「騎手が名馬を育て、名馬が騎手を育てる」</span><br />
<span class="b">もう、そんな時代はやってこないのかもしれません。</span>
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荻野要騎手は今後、名門・<span class="b">石坂厩舎で調教助手になるようです。</span>
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表舞台からは姿を消しますが、<br />
<span class="big-s">今度は調教助手として、腕を振るってほしいと思います。</span>
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このコラムを書いた予想家
江戸川乱舞
競馬好きな平凡サラリーマンから、「逆走競馬予想」を引っ提げて競馬評論家の仲間入り。
また競馬予想だけでなくコラムニストとしても活動中で、
競馬スピリッツ上で「競馬はロマン」を地で行くコラムを掲載中!
予想スタンスはまさに常識から対極への「逆走」。
「勝つ馬」ではなく「負ける馬」から選んでいき、最後に残った馬をまとめ買い。
「全通り買えば当たる」が持論の逆走競馬コラムニスト。 得意な予想スタイル:単複・ワイド・三連単 など
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