2013-07-11 ​夏がくれば思い出す、ひと夏のヒロイン。

​ <p> 合唱の<span class="b">「夏の思い出」</span>ではありませんが、 </p> <p> <span class="b">夏がくれば思い出す〜♪</span>という馬が<span class="b big-s">１頭</span>います。 </p> <p> 今でこそ「小田切馬」と呼ばれるような<br /> <span class="b red">「珍名」</span>で有名になる馬は多数いますが、 </p> <p> 私が思い出す１頭も、<span class="b">名前が印象的な１頭</span>です。 </p> <p> 別に「競走成績が凄い」とか<br /> 鬼脚を繰り出したという訳ではありませんが、<br /> 妙に印象に残っているその馬の名前。 </p> <p> <span class="b">みなさんにもそんな１頭はいませんか？</span> </p> <p> 江戸川が思い出す馬は1996年の夏に活躍した馬。<br /> ちょっと私の周りでブームになった１頭です。 </p> <p> 当時まだデビューしたばかりの<span class="b">古川吉騎手</span>が<br /> 乗っていた<span class="b big-s red">タマビッグエックス</span>という馬はご存じありませんか？ </p> <p> 馬自体は29戦３勝と目立った所はありません。 </p> <p> <span class="b">「リドヘイム×ロジンスキー」という<br /> ちょっと聞き慣れない血統背景に、<br /> 「タマビッグ」冠のド派手さに加えて「エックス」という意味深な名前。</span> </p> <p> <span class="b">タマビッグエックス</span>って意味深で壮大な名前ながらも、<br /> まさかの<span class="b red">牝馬。</span> </p> <p> <span class="b big-s">なんじゃこの馬は？</span> </p> <p> と、思った記憶があります。 </p> <p> デビュー自体は95年の１月。<br /> <span class="b">ダートでは非常に堅実に走る馬</span>で、<br /> <span class="b">５戦目に勝ち上がるまですべて２着と言う堅実ぶり。</span> </p> <p> 500万下クラスでも堅実な走りを見せ続け、<br /> ２勝目はデビューから約１年半後の96年６月。 </p> <p> <span class="b">「なんか妙な名前の馬が勝ってる。」</span> </p> <p> 競馬中継のレース結果を流すシーンを見て、<br /> <span class="b">明確に刷り込まれたタマビッグエックスの文字。</span> </p> <p> <span class="b big-s red">「タマビッグエックス（笑）しかも牝馬（笑）」</span> </p> <p> 平馬の馬でここまで意味深な（？）名前の馬はいません。 </p> <p> 次走の７月14日の競馬中継で<br /> <span class="b">またしても２着になったタマビッグエックスの文字が。</span> </p> <p> <span class="b">「こないだの馬、また馬券に絡んでる・・・」</span> </p> <p> もう単なる500万下のレースなのに、<br /> 名前のインパクトが強すぎて、<br /> <span class="b">「もしかして大物なんじゃ・・・」</span>と、思い始めた２週後に、 </p> <p> 同じ500万下のレースで３着に入った<span class="b">タマビッグエックス。</span> </p> <p> <span class="b">「これはもしや夏の上がり馬なんじゃ」</span><br /> <span class="b">「秋にはタマビッグエックスが重賞に出てくるんじゃ」</span>と、<br /> じわじわと話題になり始め、 </p> <p> にわかに江戸川周辺では<span class="b big-s red">タマビッグエックスブーム</span>に。 </p> <p> １着・２着・３着と来て<br /> 注目を集めた８月18日の500万下で辛勝。 </p> <p> <span class="b big-s red">「タマビッグエックスが勝った（笑）」</span> </p> <p> 振り返れば、<span class="b">タマビッグエックス</span>はこの夏、阪神で１勝。<br /> 小倉ダ1000ｍで３走して全て３着以内（うち１勝）。 </p> <p> まだ若手だった古川吉騎手を乗せた<span class="b">タマビッグエックス</span>は<br /> <span class="b u">江戸川が人生で初めて出会った平場の追いかけ馬</span>でした。<br /> （もちろん当時は馬券買えませんでしたが） </p> <p> <span class="b">圧倒的なネーミングセンスで<br /> 強烈なインパクト与えたタマビッグエックスはこの夏以降、<br /> 一度も馬券に絡むことなく引退。繁殖入りします。</span> </p> <p> そしてその後の馬券人生でちょくちょく出会う<br /> <span class="b">母タマビッグエックスの競走馬たち。</span> </p> <p> あの夏を思い出してはちょいちょい馬券買って<br /> 懐かしんでいましたが、（特に儲かった思い出はありません）<br /> 気付けばこの原稿を書いている時点で、<br /> <span class="b">産駒は９頭がデビューし、通算14勝を上げる成績。</span> </p> <p> 仔出しも成績も馬主孝行なお馬さんになってくれています。 </p> <p> またそのタマビッグエックスの娘・タママリアは<br /> ブラックタキシードとの間に、<span class="b red">タマブラックホール</span>を輩出しています。 </p> <p> 現役でまだ４歳馬ですので、知っている方もいるとは思いますが、<br /> <span class="b">一度は準ＯＰまで行ったものの、現在は1000万下条件。</span> </p> <p> 逃げ・先行粘り込みが得意だった祖母・タマビッグエックスとは<br /> 真逆の<span class="b">後方からド派手な追い込みを狙う１頭。</span> </p> <p> どんなレースでどんな着順になっても、<br /> だいたい上がり最速で上がって来る末脚確実な１頭。<br /> <span class="b">順調にいけば、重賞も狙えるかもしれません。</span> </p> <p> 96年夏、<br /> 江戸川の周辺で話題になった<span class="b red">タマビッグエックス</spna>の物語は、<br /> まだまだ終わりそうにありません。 </p>

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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