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3.その他予想に必要な情報
競馬予想に必要な情報は、他にもたくさんあります。
ここでは、予想に必要な情報の中でも、初心者の方でも取っつき易い競走馬のデータ、競馬場の特徴についてご説明します。
競走馬のデータ
競馬は「馬が走る」レース。
よって、競走馬のデータは予想する上でとても必要な情報になります。
「2.予想に不可欠な基本情報」の馬柱の見方でもご紹介しましたが、一言で競走馬のデータと言っても、馬名から生産地、馬主、血統、戦績までさまざまあります。
基本データ
・馬名:使用できる文字はカタカナのみであり、字数は2文字以上9文字以内と決められています。
・性別:オス馬は牡馬(ぼば)、メス馬は牝馬(ひんば)、去勢済みのオス馬はセン馬と呼びます。
・馬齢:生まれた年を0歳と数え、生まれた年の1月1日から年齢を数え始めます。
・毛色:鹿毛(かげ)、黒鹿毛(くろかげ)、青鹿毛(あおかげ)、青毛(あおげ)、芦毛(あしげ)、栗毛(くりげ)、栃栗毛(とちくりげ)、白毛(しろげ)の8種類あります。
・馬主:競走馬を所有している人・法人・組合を指します。
・調教師:競走馬の訓練や管理をする役職を指します。
・生産者:牧場を所有し、競走馬を生産する人・組織を指します。
・産地:競走馬が誕生した土地を指します。
・血統:祖先から続いている血のつながりのことで、競走馬の特徴を知るには、この血統がかなり重要です。
・総賞金:競走馬が入着(賞金が出る着順で5着以内)した際支払われる全ての賞金額を指します。
・付加賞金:競走馬の格付けを行なうために使用する賞金額を指します。
戦歴
・年月日:レースの開催日を表します。
・場:レースが開催された場所を表します。
・レース名:出走したレース名を表します。
・距離:コースが芝なら「芝」、ダートなら「ダ」と表記されます。その後の数字はレースの距離を表します。
・馬場:馬場状態は、コースの含水量を踏まえて決定されます。
馬場の状態は良/良馬場、稍重(ややおも)、重/重馬場(おもばば)、不良の4種類で表します。
・頭数:レースの出走馬の全頭数を表します。
・人気:レース当日の人気を表します。
・着順:何着でゴールしたかを表します。
・騎手:騎乗した騎手を表します。馬と騎手の相性は予想する上で重要な情報です。
・負担重量:馬が背負った負担斤量を表します。負担斤量とは、騎手+鞍+その他馬具を全て合わせた重さになります。
・馬体重:出走前に計測した馬の体重を指します。
・タイム:レースの走破タイムを指します。
・1着馬(2着馬):出走したレースの勝馬を指します。その馬が1着の場合()で2着馬が表記されます。
競馬場の特徴
競馬予想で重要な情報は、競走馬に関する情報だけではないのです。
レース会場となる競馬場の特徴も押さえておくことも重要です。
ここでは、各競馬場のコース特徴について簡単にご説明します。
札幌競馬場
・高低差がほとんどない「ほぼ平坦」なコースです。
・直線も短いため、
逃げ馬(レース序盤で先頭に出て、そのまま逃げきろうとする脚質の馬)・
先行馬(前集団に位置してレースを進め、先頭に出る機会をうかがう脚質の馬)
有利といえます。
・芝コースは洋芝しか使用されていないため質が重く、多少パワーが必要とされています。
・ダートコースは雨が降ると極端にタイムが速くなる傾向があります。
函館競馬場
・全国10ヵ所の競馬場の中で、最後の直線が最短の262m(芝コース)となります。
よって、逃げ馬が逃げ切るレース展開も多いです。
・高低差がかなりあり、見た目よりもかなりタフな設定のコースといえます。
・芝コースは洋芝しか使用されておらず、洋芝は耐久性が低いです。
よって、開催後半になる程馬場状態が悪くなるため、馬場状態を苦にしない「パワータイプ」が台頭してくることもあります。
福島競馬場
・高低差があまり無いが、「起伏のつけられ方」が独特なコースです。
・3~4コーナーにスパイラルカーブが導入されており、曲線部分でもスピードが落ちにくいです。
よって、逃げ馬・先行馬有利といえます。
新潟競馬場
・直線競馬コース(芝1000m)は新潟競馬場の名物です。
ちなみに、直線競馬が行われているのは、国内だと新潟競馬場のみとなっています。
・日本一のスケールを誇る外回りコースも特徴的です。
・レースがハイペースになりやすく、
差し馬(レース終盤で中団以下から順位を上げて、先行する馬たちを交わす脚質の馬)・
追い込み馬(レース途中までは後方でレースを進め、後半に追い込む脚質の馬)
有利といえます。
東京競馬場
・コースの大きさが、中央(4大競馬場)の中でも最大であり、全国10ヵ所の競馬場の中でも、新潟競馬場に次ぐ大きさになります。
・最後の長い直線が特徴的です。
その長い直線には急な上り坂(高低差2m)もあることから、差し馬・追い込み馬有利といえます。
・原則、競走馬の実力重視のコースといえます。
中山競馬場
・内回りコースは小回りで、直線の長さは中央(4大競馬場)の中でも最も短いです。
・コース全体の高低差が、全国10ヵ所の競馬場の中でも最大です。
ゴール前には「中山名物の急坂」があり、キレとパワー両方の能力が必要になります。
・外回りコースは、変わった形状になっているため、騎手の腕によるところが大きいと言われます。
中京競馬場
・2012年3月のリニューアルオープン以降の中京競馬場は、タフさを要求されるコースに生まれ変わったと言っても過言ではないです。
・芝1200・1600mでは、コーナーまでの距離が短いため枠順による有利不利が生まれやすくなっています。
京都競馬場
・京都競馬場の最大の特徴は、高低差4.3mの「3コーナーの坂」です。
この3コーナーの坂を除くと、コースはほぼ平坦です。
・3コーナーの坂の下りは急であるため、加速がつくと4コーナーで外に膨らんでしまうことがあります。
そうなってしまうと大きなロスになるので注意すべきところです。
・内回りコースは外回りコースよりも距離が短くコンパクトな造りとなっているので、先行馬有利といえます。
・外回りのレースでは、差し馬有利といえます。
阪神競馬場
・2006年のコース改造後は、原則、競走馬の実力重視のコースといえます。
・最後の直線半ばにかけて緩やかに下ると、阪神名物の急な上り坂が待っています。
最後の坂を上りきるのにパワーが必要となり、逃げ馬、先行馬がここで失速することももしばしば見受けられます。
・レースの距離によっては、スタート直後に第2コーナーがあるため、外枠が不利とされているレースもあります。
小倉競馬場
・小倉競馬場は、「平坦、小回り」が特徴です。
2コーナーに小高い丘があるが、それを超えると比較的平坦な作りです。
・短距離戦だと、上り坂をのぼるなくゴールに向かうため、「小倉の短距離戦はスピード優先」と言われています。
・原則逃げ馬・先行馬有利といわれているが、連続開催の後半、芝が荒れてくると、差し馬・追い込み馬も有利になってきます。
※芝コースとダートコースの違いとは?
●芝
競馬場の芝コースに使用される芝生には、洋芝(外来種)と野芝(日本古来の種)の2種類あります。
札幌競馬場および函館競馬場のみ100%洋芝が使用されています。
洋芝は野芝に比べてパワーが必要となり、タイムが遅くなるが特徴です。
●ダート
競馬場のダートコースは、水捌けのよい砂主体のコースです。
芝コースと比べると、スピードよりパワーを求められるのが特徴です。
雨が降るとタイムが速くなる傾向があります。
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